【第5期】第8回 中印比較と中国のマーケティングキーワード

 

中国とインドの比較について。両者とも国土が広く、人口が多いため、地域格差が大きく、そのためライフスタイル、考え方が異なる。中国では1980年代以降、外資系企業が多く進出しており、中国とインドを比較すると、インドは中国の10年前として捉えると分かりやすいと言われています。。

都市と農村人口比率を見ると、中国は都市:農村=6:7、インドは3:7。インドと中国を比べると。所得が低くとも物価が安いので、日本と比べても中国・インドは生活がしやすいといえます。

リテール業界については、インドはまだ政府規制(FDI)があるため。「cash and carry」 か「フランチャイズ」でなければ進出 できない状態です。

インターネット利用について。中国ではOnline購買がつよい(※1)、インドはE-mailがつよい。モバイル利用になると彼我の差は縮まります。

 

※1

使用場所が会社や学校なので限られた時間でコミュニケーションをするため、メッセンジャーが連絡手段として多く利用されています。

 

中国の消費動向について。北京、上海、広州、成都、重慶で20〜35才までの消費者調査によると、5都市全体ではPC、テレビ、洗濯機、冷蔵庫の保有状況は9割以上。広州は自由な生活スタイルを好む人が多いので、貯蓄傾向が若干低い。上海は冷蔵庫の保有率が他の地域と比べて高い。コンデジについては上海の女の子の90%以上は保有している状況、デジタルビデオカメラの普及率はこれからというところ。クレジットカードについてはもつことがステータスとして捉えられています。上海の放課後、退勤後のすごしかたで「外出する」が他地域と比べて低いのが興味深いですね。

80后(80年代生まれの世代)、90后(90年代生まれの世代)——マーケティングではメジャーになりつつあります。

60年代以前世代:

文革の名残があるので自分自身への消費にたいしてネガティブ。それよりは、後世代(子や孫)に投資する傾向が強い。

70后:

中国のロストジェネレーション世代。留学ブームだったので語学能力が高い人が多いのも特徴のひとつ。

80后:

目立ちたいという気持ちはあるけど、人に後ろ指を指されるのはいやという感覚。「ちょっと目立ちたいと思っている」世代。

90后:

とにかく自分の好きなように生きるという世代。日本の10代とかわらない。火星文字——繁体字、簡体字、日本語、ハングルがまじったギャル文字の一種も流行っています。。ぜひみなさんも調べて試してください。余談ですが、日本のアニメやマンガもすごく流行っていますね。

 

女性にたいするプロモーションについて。世界的にはヒットしたリアルビューティーのプロモーション、中国では失敗しました。なぜか。「中国女性にとって、広告に登場するモデルは憧れの対象だが、同時に到達可能な目標でもあるのです」というアジア地区ブランドマネージャーの言葉。中国でイメージキャラクターを論じる際、「ビッグスター」と「ただの有名人」との間には歴然とした差がある。

 

中国は日本にくらべると、まだまだ価値観の多様化をしておらず、所得水準によって好きなブランドなど消費行動がわかるというのが現状で、今後中間層が増えた時点で、日本のようなお金持ちでも軽自動車を買うなど「価値観の多様化」が生まれてくるのではと考えています。