【第7期】第8回グローバルプロフェッショナルズ 講座記録

2012年12月15日

【開催概要】
■マーケティング実践講座
「アジアで負けない三流主義」
講師:森 幹夫 クラウンクラウングループ社主・CEO、海外日系新聞放送協会副会長、
アジア経営者連合会理事、シンガポール日本人会理事その他役職多数保持
シンガポール在住30数年

 

◆マーケティング実践講座
 
「アジアで負けない三流主義」
講師:森 幹雄 氏

 

■アジアと日本
 ・アジアでは、全く約束を守りません。
 
 ・日本の新幹線の遅れは「18秒」
 
 ・シンガポールでは、雨が降れば、出社が遅れる。
  定時5分前には、パンチカードの機械の前に長蛇の列
 
 ・日本では約束事が成立。日本人同士なら成り立つ。
  アジア、中近東では神の召すまま。
  神が言っているから、休む、遅れた。
 
 ・自分の主観で考えているから、自分が約束を守るから、
  相手も守るべきと考える。
  それが習慣になっている。
 
 ・日本では、異文化、異教徒、異国という。
  異なっていると思っているから。
 
 ・アジアに行くと、他国、他民族という。
  多様化が前提。
 
 ・アジアでビジネスをやることで大事なこと。
  異なっていること、違っていることを受け入れる
 
アジア版の約束と責任のお話
 ・アジアでのビジネス
  右手の法則
   約束を破った時に右手で相手を指す場合
   1本の指は相手、残り3本は自分に向いている。
 
  例えば、5時までに企画書を作っておいてと指示した場合
   1つ目は、この仕事がどれだけ大切かを説明しなかった自分が悪い
   2つ目は、昼間にあの件、どうなってる?困ってることないか、と確認しなかった自分が悪い
   途中でチェックをしなかった自分が悪い
   3つ目は、そういう無能な相手に仕事を任せた自分が悪い。
 
 ・手を開いて握手する。上に向いている指は、神様へ。
 
■シンガポールでビジネスを上手くやる考え方
 ・日本人なら、2,3ヶ月後のアポを入れる。
  アジアの人は、アポを入れない。
  入れたとしても、別のアポが入れば、キャンセルする。
  会うことで、どんなメリットがあるかを示す必要がある。
 
■自己紹介

 ・会社の名刺を除いた自分「森幹雄」がどんなものか知りたくて、会社を辞めて渡米。

  それが大きな理由。

 

 ・日系企業の入っているビルにオフィスを構えた。

  ビル内のオフィスで営業

  ランチタイムに情報収集

  トラックに会社名を入れて、オフィス街、住宅街、日本人学校を回らせた

 

 ・海外転勤はエリートだった時代

 本人は仕事だからいいが、家族はストレスを抱えていた。

  文化・習慣が分からず、自殺される方が結構いた。

 

 ・情報誌「ハローシリーズ」

  会社を作ってから、23年後に日通やヤマトが進出。

  荷物を運ばずに、情報を運ぶ方へ。

 

 ・知らないから新しいことが出来る

  業界を知っているとしがらみなどがあって出来ない。

  素人はこんなものがあったらいいな、と思ってやるから成功した。
 

 ・アジア主要統計

  日本のGDP(名目)は第3

  GDP1人あたり$3000近辺で、ガラッと変わる。

   日本:$42000

   シンガポール:$42000

  $3000を基準に各国の動向を見ておくといい。
 

 ・シンガポールがどんなすごい国か

  日本はシンガポールに学ばなければいけない。

  大きさは淡路島ぐらい。
  人口は560万人ぐらい。うち310万人(シンガポール人)、他は移民。
 

  住みやすい国 世界第1

   法人税 17% (日本は50%ぐらい)

   キャピタルゲイン課税なし

   相続税なし

 

 ・日本を抜いて、どんどん引き離しているのか?

  その源流は、建国の時にある

  元々、イギリスの植民地だった。

  中国人(華僑)が多い

 マレー連邦から追い出された。

  独立・建国の時から危機感があった。明日なくなってもおかしくない。

  先へ先へと考えて生き残ってきた。

  正しい道(王道)を歩くことで成功してきた。

 

 ・板の橋の例え

  ホールのフロア内なら渡れる

  ビルの高さの橋だと恐れて渡れない

   →恐怖心がある。失うものがなければ、関係ない。

 

 ・日本の企業はパーツを作るのはうまい

  広めていくのは弱い

 

 ・テレビ事業を開始

  シンガポールに20132月に開局しようと準備中

  日本の各局からも出資してもらう。

  これも素人だから出来る。

 

 ・スーツケースの話

  会社を作って1年で家を買った。

  誰も引っ越しをやってなかったので、ルールを作った。

  1ポンドあたりいくらと提示

  コスト3割、利益7割 → 今は逆転している

  引っ越しだけでなく、新規事業をやって失敗した。
  失敗してどうにもならない状況の時に奥様から、自分たちをおいて
  日本へ帰ってもいいと言われた。
  スーツケース1つだけで、シンガポールへやってきたことを思い出した。 
  一念発起して、再度事業をやり直した。
 

 ■アジア進出

  スリランカ、ミャンマー、フィリピン、カンボジア

  国旗をみつめる。色合いで覚える。

   →好きになる。言葉だけでなく、頭の中にビジュアルをおく

 

 ・「吐」言葉をはく

  くちへんに+と-。プラスとマイナスのことを言っている。行動もしている。

   ↓

  マイナスの言葉は言わない。行動はしない。

  
 ・「叶」かなう

  自分のやりたいことを十回言う。

  プラスの行動をしていると必ず夢は叶う

 

■ラジオ局

 ・きっかけ
  当時シンガポールは放送を規制していた。

  自分(森さん)をプロパガンダに使えと言った。つまり、メディアを規制していないというイメージ作り。

  日系企業(の家族)向けにメディアを提供。

 ・震災の影響

  日本人に向けて必要な情報を提供できる

 

 ・2人の命を救った話。

  自殺しようとした母子が、FM局から流れてきた美空ひばりの曲で思いとどまった。

  そのエピソードは、当時知らなかった。後にリスナーへのプレゼントで、そのお母さんが

  当選した結果、分かった。

 

■テレビ局

 ・3.11のこともあった。

  震災発生時に日本にいた。

  今の日本の事情を正しく伝えたい。それにはテレビ局。
 

 ・「いただきます」と「ごちそうさま」を言う文化は、日本だけ。

  いただきます:命に感謝

  ごちそうさま:料理を出してくれた人に感謝

 

 ・日本の素晴らしさをアジアの人に知って欲しい。

 
■アドバイス
 ・賢い人は人に使われるよ。

  知識だけ持っていたら、使われるだけ。

 

 ・サクセスした人がエリートである。

  将来どうしたらいいかを探すために、土曜日にここ(GP)に集まっている。


議事録担当:助光 康大