第11期第1回目の議事録


 

グローバルプロフェッショナルズ創造戦略プロジェクト

第1回講義議事録

 

第1部 「戦略的目標管理/真のグローバルプロとは」 

講師:山本 学  山本国際マーケティング研究所 代表

Introduction  

【GPのミッション】

加速的に変化を遂げるグローバル化時代において、可能な限り早いタイミングで、

人生にとって何が大切かを学べる環境の提供

【GPミッション達成の為に重要なこと】

●一つの人格として、他者に支えられながら成功を収められることを理解すること

●影響力のある「ボキャブラリー」を養うこと

∟活字に触れて語彙を増やすこと

●世界中に友人をもつこと

●敬愛する両親に感謝をし、会いに行くこと。両親に対する自分の存在を考えること

●払っている時間の犠牲に対し、価値創出をすること

∟瞬間瞬間が勝負だと思うこと(The moment of the truth)

 

テーマ1

「 常識と良識(Common sense&Consciousness)」

この2つを徹底的に理解し、持ち合わせることがグローバル時代を生き残る為には必須

●何故必要なのか

∟良識をもち、善悪の分別をあらゆる環境でできるようになることが、人格者となる道である

∟良識をもつと、自分のマインドと行動が変わってくる。行動の蓄積を行えば周りから信頼される人間となる

 

「常識・良識についてどう考えているか?」

受講者の回答例:

1.世界共通で認識している常識は同じではない。全世界で共通する常識を増やすことが良識につながる

2.常識を集約していくのが良識である

3.常識は「常」の知識。良識は個にまつわる。歴史や生活環境に依存する

4.良識は対象によって変わってしまうことがあると思う。幅広い人に対して、同様の捉え方ができてこそ良識だ

5.良識は人によって異なる。その理由は、環境と文化が大きく影響している

文化は変えられないが、教育は変えられるので、そこに力を注ぐべきである

6.常識は個性であり、ものさしでもある。その常識を判断するのが良識である

 

山本先生からの総評:

●日本人間での常識は無視してはいけない(最低条件として、日本人としての常識のベースを身に付けること)

●高い常識を持ち合わせることが、良識につながる

○反論をする際は根拠を示すこと

 

テーマ2

「戦略的目標設定」 ~人生、時間、お金~

●お金と時間は平等な価値(Even value)である

∟自分の時給を意識し、高めること

●人生・時間・お金のバランスをいかにとるか。これが大事になってくる

●自分の価値基準を作り、高めること。自分のレベルを認識すること

【戦略とは】

●勝つための手段、かつ激しく厳しく強いもの

∟具体的な目標に落とし込こみ、努力の傾注度合いを高めること=成就(人間は自己暗示の動物)

●日常的に溢れているもの。瞬間瞬間が戦略である

●経営の中での戦略を創出、具現化すること

∟例:具体的にいくらの利益をどう得るか

Tips:

◎自分自身を好きになること(Self-esteem)

◎マーケティング感性を持ち備えること

◎自分の人生の目標を紙ベースに書くこと。脳へのインプットになり、行動につながりやすくなる

◎情報収集のための時間と金の投資を惜しまないこと。新聞を読むこと

 


第2部日本企業のための新グローバル戦略~『ものづくり』から『チャンネルづくり』へ~(アジア新興国編)

講師:森辺 一樹 様  スパイダーイニシアティブ株式会社 代表取締役社長

 

Part1

【モノづくりで勝って、チャンネルづくりで負ける日本企業】

概要

●『ものづくり』以上に、『チャンネルづくり』が重要視される時代へ突入

●価値の源泉が『作る力』から『売る力』(マーケティング)へ移行

・かつての、「モノづくりでは日本が一番」の時代は終わり、日本の競争力は過去20年ほどで急激に低下した

∟中韓に奪われた日本企業の厳しいポジショニング

e.g. 一つの製品を販売する際 日本企業 10機能を100ドルで販売

欧米企業 7機能を150ドルで販売

中国企業  5機能を50ドルで販売

韓国企業 7機能を70ドルで販売

 

・アメリカ企業は90年代前半時点で先見の目をもち、生き残るための戦略を始めていた

∟東南アジアへの進出

∟1)ブランディング、マーケティング 2)ソフトウェア(ユーザーエクスペリエンス)に注力

 

・アジアにおける日本製品のポジショニング

∟「日本製」に人々はもう惹かれない。日本製をかつて愛したのは現在の高齢層

∟かつて日本にしかつくれなかったモノ=アジア諸国で製造できるようになった

∟若年層は、中国製、韓国製のブランド力に魅せられ保有をしている

∟日本製を購入できるのは、ごく少数の富裕層のみ

 

Part2

【欧米&ローカルメジャーに学ぶチャンネル戦略】

 

概要

●アジア新興国圏での狙うべきターゲットは『中間層』

∟現在15億人→2020年には23億人に膨れ上がると予想されている=貧困層の激減

●欧米企業の強み

∟1980年代からASEANの中間層獲得戦略からぶれず、国別投資の選択と集中が明確

●日本企業の弱み

∟進出先選定の理由が主観的で不明瞭

∟モノありき。海外パートナー&駐在員頼りの海外展開

=「品質が良ければ売れる」という思い込み。本社側の確たる戦略が欠如している

●欧米企業に学ぶ、成功のカギ

∟伝統的小売(TT:Traditional Trade)に複数チャネル(ディストリビューター)で展開

∟かつ、チャネルどうしを競合させない仕組み(特定の都市内において1担当代理店制)(一方、多くの日本企業は1か国1代理店×近代小売(MT:Modern Trade)流通の為、シェアが広がらない)

 

Part3

【これからのグローバル戦略】

概要

●『マーケティング』以上にグローバル展開において依存をしていいものはない

●成功のカギ

∟輸出ビジネスからの脱却 & チャネル構築を行うこと

∟3,5,10年後の目指すべき姿を設定。これがアジアで売る上で重要

∟『海外販路構築は1日にしてならず』

●「売り手」視点の4Pから「顧客」視点の4Cへ

 
4P
① Product 製品

② Price   価格

③ Place        流通

④ Promotion 販売促進

4C
① Commodity   企業と消費者で共に造る商品、価値づけされたモノ

② Customer Cost  顧客にとってのコスト                                                                              

③ Channel    流通経路

④ Communication (mouth-to-mouth) 顧客とのコミニュケーション(口コミ)