第11期第2回目の議事録


 

グローバルプロフェッショナルズ創造戦略プロジェクト

第2回講義議事録

 

第1部 【人間力とは】

講師:山本 学  山本国際マーケティング研究所 代表

Introduction  

● 毎月「ベストをつくした!」といえるように日々過ごせ
  ∟今月はすごく達成できた、という月を年間7,8回は作る
  ∟中途半端では、その翌年も実績を残すことができない=プロにはなれない

● このGPで「飛び越えた!」と思えるものを創造しなさい

● 本質的なプロとは、究極は”人間力”である

 

メインテーマ 【人間力とは】

Tips:
◎何事も、自分にとって最適な手法を見つけることが大切。自分の宝をはぐぐもう
◎好印象をもってもらえるようになるには、鍛練が必要
◎ただ練習をしているだけではダメ。本当に強く感じないと、自分のものにならない

 

Q.”人間力”についてどう考えるか。”人間力”・”人間力のある人”とは何か
受講者の回答例:
1.身近なところに模範がいると感じた。まずは、DNA(父、母)を理解すること。父母が模範。それをプライオリティとして行動する。
2.人間力は一朝一夕では身につかないと思う。毎日の習慣力が人を作る。そして色々な人に恩返ししていくことで人間力が向上する
3.主観的には《推進力・チャレンジ力》、客観的には《他者から見た時に自分の真似したいと思われたり、魅力的な要素をもちあわせているか》である
4.自分にできることを増やしていくことができる人、素直な人が人間力があると思う
5.思い・行動・出会いで身につけるものだ

山本先生からの総評:
人間力とは何か。ケースの発表ではなくて、どう人間力をとらえているかを話してほしい。
どんな場にいようが、状況や環境を瞬間で読み取って、その場で必要とされている回答しなければならない。

 

 

第2部 『ミッションに生きる サーバントリーダー』

講師:三井記念病院 院長 髙本 眞一 様

Introduction 経歴、影響を与えた人物

●幼少期
-宝塚生まれ、四国育ち
-愛光学園出身
-建築家の父とそして常に自分を信じてくれていた母に育てられた

●高校時代に影響を受けた3人
1)Albert Schweitzer
-「わたしは、生きようとする生命にとりかこまれて、生きようとする生命である」
-その通りだが、感動した。なんのために生きるか考える時にいまだにこの言葉が浮かんでくるほど、非常に印象に残っている。

2)岩村昇
-“To live together”「共に生きる」という言葉に感銘をうけた。
->この出会いが医師になろうと思ったきっかけの1つ。僻地医療・海外医療を志すために医師になろうと考えた。

3)Martin Buber
-親密な関係となって初めて人間らしい、生き方ができる。
-出会いこそ、人間の実存。本当の人間らしさであると学んだ。

●大学生
-”ともに生きる”世界を求めて ボート部に入部
-そこで得たもの
1)腹を割ってつきあうことのできる友人
2)いろいろな人との出会いで、誰とでも付き合える術を身につけた

●医者時代
-心臓外科がおもしろく、心臓外科の道へ進む。
-40歳ごろ自信もでき仕事に励んでいたが、上司に意見をしたことで、埼玉医科大学→公立昭和病院へ。
-当時公立昭和病院には、心臓外科はなかった。落ち込んでいたが、一方で患者さんと話す時間も多く持つことができ、この時間がその後の生きる指針を与えてくれた。
→この経験から【患者さんのための研究をやろう(患者の為の臨床、研究)】と思った

 

「【メインテーマ】ともに生きる”Live together”

●医療の進歩は目覚ましい
→そうすると人間は、医学に妄想を抱くようになる
●医学の幻想 
∟人間いつまでも長生きできる/病気はそのうち征服できる/ 医学が進歩すれば、生命も作ることができる
→しかし、人間は宇宙の前では小さい存在である
●人間の限界
∟大宇宙–137億光年の広がりもあるといわれている。小宇宙である人間–これについても医学も知らないことだらけ
(手術も悪い所を治すだけで後は命の力が治療に向かわせてくれる。病気の治療の方法論としては知っているが、メカニズムについてはわかっていないことが多い)
• ∟宇宙飛行士の毛利さんも「人間は生かされている」といった通り、宇宙の前において人間はちっぽけな存在。

●医療で我々は何ができるのか
∟医師はガイド役にしかすぎない。治るのは患者さんの生命力があるから。

●医師は患者のガイドである
∟ガイドは、登山者の荷物をもってともに歩む。
∟共に登山をすることにより、よい関係を作れる。

●ともに生きる
∟お互いに生きようとしているから、ぶつかることもある。
∟そのような困難を共に、乗り越えたときの喜びは感動を呼ぶ。これが出会いである。

●ともに生きる医療とは
∟よく医師・看護婦・患者に以下のことを言っている。
 医師:自分の力で患者を治したと思うな。手術がうまくいくのも、患者さんの生命力があってこそ。
 看護婦:補助作業をすることが多いが、医師のいうことを鵜呑みにするのではなく自分の判断で進める。   
 患者:自分の命の治療。自分の命に責任を持つ。
∟そしてその中のサーバントリーダーが医者である。

●生きるとは?
∟「生きる」という漢字は、植物がだんだん生長していく様子を示している。
∟日本語の「生きる」は、単に毎日を生活するだけではなく、喜んだり悲しんだり、そういう精神的なこともすべて含んでいる。

●三井病院のミッション
旧)「 三井記念病院は全人的視点に立ち最新最良の医療を提供し社会に貢献します」

新) 「三井記念病院は患者の生命(いのち)を大切にし 患者とともに生きる医療を行いより良い社会のために貢献します」
に変えた
∟前者は患者さんの視点が入っていなかった。

●よりよい Team Work のために
∟Servant Leadership が存在するところには良いTeam Work が生まれる
∟Leadershipには2つの要素がある
1)戦略・能力 2)人間的側面
どこかが優れていないとリーダーにはなれないが、優れているからといってリーダーになれるかどうかは別。
みんなから愛される、感性を含んだ知性=Emotional Intelligence)という人間的側面がとても重要。

●ミッションの重要性
∟この行いをするのか、というミッションを常に考えないといけない。そうしないと得か損だけの判断となり、風見鶏になってしまい、皆から信頼を失う。
∟常になんのためか?考える
∟苦しいときほどミッションが大切

●失敗を恐れない 失敗を許す
∟ミッションを達成する段階で失敗することはある。しかし、自分ひとりだけではない、ということを理解する。
一生懸命チャレンジして失敗するから学ぶ事は多い。
∟また他者に対しても、過去の失敗については許す、ということが必要。

●偉大なリーダー
∟偉大なリーダーは失敗から学ぶ
∟灰の中から舞い上がるフェニックスのごとく、災難があるたびに強くなり、自信につなげる

●世の中を動かすためには…
∟Missionを持ちPassionとともにActionすること。これがあれば世の中動かすことができる

質疑応答

Q. 病院において、働く時間が違う人々にミッションを浸透させるためにどのようなことをしているのか。
A.
・局所局所(入所式で話す、HPにかく、機会があるとき)に話すことを続ける
・何か問題が発生した時に、そのミッションを判断ポイントとすることでミッションが浸透してきたと考えている

Q.ミッションを変更するにいたったきっかけは?
A.
アクションプランは周りの状況によって変えるが、ミッションは哲学。よって頻繁に変えるものではないと思う。
皆の生きがいに通じるよい言葉があれば、変更するのが良いと思う。逆に皆の心に受け入れられていれば変更する必要はない。
Q.40代で挫折されたときの詳しいエピソードがあれば教えて下さい
A .
実は大学病院から出てみたいという思いもあった。しかし、実際に異動となると落ち込み、自分は非常に弱いと思った。しかし、実績やポジションではなく、与えられた環境の中でベストを尽くすことが大事だと考えている。

『さらに見識を深めたい方へ』
髙本先生の著書「患者さんに伝えたい医師の本心」
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山本先生からの総評:
●質問の練習をする
-質問の意味がわからない人が多すぎる。質問する時は、その質問の内容を理解した上で質問すること。
-自分の質問を鏡の前で練習しなさい。鍛錬を積むことで必ず変わる。
-コミュニケーションテクニック。これは自分でしか直せない。

● 徹底的に事前に調べる
-瞬間にビジネスをキャッチアップするために、徹底的に事前に調べなさい。
-そしてその知識を自分のWisdomレベルになるまで引き上げること。