第8回グローバルプロフェッショナルズ 議事録

【開催日時】
日時:12月21日(土)10:30~18:00

【開催概要】
第一部
演題:人間と経済
講師:田作朋雄  PWC(株) パートナー

第二部
演題:「アジアにおける種類事業展開」
講師:二宮俊一 サントリー酒類(株)海外事業部 部長

1:最短ウイスキー講座
  ・ウイスキーとは「醸造酒」を揮発・液化させた「蒸留酒」の一種。
    「醸造酒」     →     「蒸留酒」
     ビール      →      ウイスキー
     ワイン      →      ブランデー
     日本酒      →   焼酎
  ・ウイスキーの製造には熟(Aging)が必要。
樽詰め後、17年後まで残るのは、使用分と蒸発(エンジェルズシェア)の影響で、最初の2%以下。
  ・長期の熟成が必要なため、需要予測が難しい。
2:台湾-世界有数高級ウイスキー市場
  ・台湾は、世界有数の高級ウイスキー市場であり、1991年ウイスキー輸入解禁後、急激に市場が拡大している。
  ・ウイスキー市場拡大の最大要因は、台湾特有の「乾杯文化」と、「面子消費」。
  ・サントリーが、1994年の日本ウイスキー輸入解禁時に狙ったのは、かつては紹興酒が持っていた「乾杯」市場。
   これが功を奏し、角瓶がトップブランドとなった(97年~00年)。
  ・宴会で相手に敬意を示すための「面子消費」により、高級ブランドの市場が大きいものの、ブランドの寿命を
縮めてしまうという半面もある。このため、トップブランドの入れ替わりも激しい。
3:アジアにおける酒類事業展開
  ・サントリーは、アジアではプレミアム価格帯に特化し、高品質を売りに、高所得エリア(都市)で、日本食との接点を
活かしながら展開する。
  ・響・山崎・白州…海外コンペの受賞歴を武器に、チーフブレンダーによるPRなどにより、品質の高さを伝えている。
  ・角瓶ハイボール…和食店に集中し、若者の食中酒需要を創造。日本よりもフレーバー展開を積極的に行っている。
  ・プレミアムモルツ:現地生産は行わず、高品質な「日本産」にこだわり製造。
              「樽生」に関しては、ブランドアンバサダーを投入し、更なる飲用時品質の向上を図っている。

以上